No.207 流体構造連成による燃料タンクの負圧座屈解析

燃料タンクの底部が損傷し、燃料が容器外へ流出した際の座屈挙動を、燃料を直接模擬した流体構造連成により解析しました。液位の低下により容器内上部空間が負圧になり座屈する様子がわかります。
東日本大震災で発生した津波により被災地海岸付近のタンク群が大きな損害を受けましたが、津波自体の破壊の他に、津波に流されてきた巨大漂流物の直撃によりタンクが損傷したケースも多いと考えられます。今後防災の面で今回の震災で発生した被害について工学的な分析がまとめられることを期待します。
なお,本事例はサンプルであることをご了承下さい。

ls-dyna tank negative pressure
図 1 液位の低下と座屈挙動

ls-dyna tank negative pressure
図 2 タンクの変形挙動と相当応力分布

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